2013年3月31日日曜日

028:388



2012年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
2

予測不能的な内容であろうと、
DVDレンタルショップで手に取った。

なにせ総指揮をあの「CUBE」などの監督の
ヴィンチェンゾ・ナタリ。

期待度は半端ない感じです。

ただ、何かとこの手の映画は天下のクソ映画の
パターンもあるので気が抜けない。

まあ、採点で2点ついてる段階でおもしろくなかったんやけどね。

ただ、これは映画といわれるとおもしろくはないんやけど、
何か別のものとしてみる分には面白いと思う。

要するに変態的思考の持ち主にはもってこいなんじゃないかと。

話は、とある夫婦の家における生活を盗撮している誰かのカメラ視点で
展開していく。

犯人は家のいたるところにカメラを仕掛け、
次第に嫌がらせをエスカレートさせてゆく。

そしてある日妻が「頭の中を整理する」という置手紙を残し、
行方不明になる。

その様子を終始盗撮している。

そんな、映画、みたいなもの。

とても単調に話が展開していくので、途中眠い。

いや、最後の最後まで眠い。

ここまで眠いと、最後の衝撃みたいなものも
ほとんど驚きがない。

あ、そう。

みたいな。

とにかく、これは映画じゃなきゃおもしろい。
他人の生活を覗き見たいと思ってる
そこのあなたにぴったりです。













他の映画レビューもチェック!

2013年3月30日土曜日

027:桐島、部活やめるってよ



2012年/邦画

圧倒的採点
9.4

一見、なんでもなさそうな内容のタイトル。。

しかし、内容は正反対


突然、バレー部の「桐島」が部活をやめることに。
「桐島」がやめることによって巻き起こされる様々な出来事。

それぞれの視点で物語は進んでいきます。

恋愛、部活、友情、高校生にありがちな出来事を、
「桐島」という絶対的存在を通して描いています。

おそらく意図的に、俳優の方々は個性的な顔だったり、
味のある演技をする人を選んでいる。








誰が主人公か分からないくらい、それぞれに光があたり、
それぞれの抱える問題がとてもうまく浮き出てきている。

何故そうしたのか?
これはこの映画の節々に散りばめられた、
「箴言」みたいなものを伝えるためだと思う。

「俺たちはこの世界で生きていかなければならない」
だったり、
「こんなことは、もう今回で終わりにしたい」
だったり、
とにかく挙げだしたらきりがないくらい色んな言葉が響いてきた。


・「桐島」とは一体何なのか。

何故部活をやめ、学校を休んでいて、
誰も連絡がとれないのか。













そこにこの映画の答えみたいなものが
あるわけではない

海辺のカフカ(村上春樹著)の主人公に言わせるなら「桐島」は、
人間の心の支えのメタファーなのである。

そのメタファーを通して見えてくる人間模様が
この映画の伝えたかったことではないのか。

まあ、見る人によって解釈は違うだろうけども。



他の映画レビューもチェック!

2013年3月21日木曜日

026:フィッシュストーリー


2009年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
9.7

伊坂幸太郎原作。

2012年、彗星が地球に近づき、それが激突し、
地球は滅亡するとされる未来。

そんな中、あるレコードショップで1975年にデビューした
ロックバンド逆鱗の「FISH STORY」が流れていた…

チビノリダー(伊藤淳)がリーダーをつとめる
逆鱗は、日本では早すぎたといわれていたバンド。
 




















この「FISH STORY」という曲がきっかけで、さまざまな出来事が
繋がってゆく。

ちなみにフィッシュストーリーとは和訳するとホラ話。
これは嘘の様なほんとの話なのだ(映画の中で)。

小さな奇跡の連鎖が生み出すさらなる奇跡とは、
一体何なのか。

話の構成がかなり面白い。
何回見ても良い映画。

あと、タベミカコのキャラがかなり良い。















他の映画レビューもチェック!

2013年3月20日水曜日

025:おおかみこどもの雨と雪


2012年/邦画

圧倒的採点(10点満点中)
8.2

おおかみおとこが存在するという前提で話が進みます。

おおかみおとことは何なのか?
分かりません。

でも、そんなこと関係ないんです。

これは謎のおおかみおとこを愛した女性と、
その間に生まれた二人(二匹)の成長期。


 








おおかみであることを隠して生きていかなければならない葛藤。
自分は人間なのか、おおかみなのか。
それがこの映画のおおまかなテーマ。

その設定だけで甘酸っぱさ香るものとなっている。

母は二人を人間かおおかみのどちらでも
生きていけるような環境に引越し、それぞれの道を見守る。

姉の雪、弟の雨は、自分が人間なのか、
おおかみなのかで葛藤する。

わかりやすい伏線の数々
こうなるんだろうなとわかっても、
やっぱり面白かった。

どこかに、おおかみおとこいませんかね。


他の映画レビューもチェック!

2013年3月19日火曜日

024:ももへの手紙


2012年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
6.5

夏×田舎×妖怪の三拍子揃った映画。
そこに手紙というワードが追加されれば、
感動の鉄板というのは目に見えているわけです。

「ももへ」とだけ書かれた手紙を残して亡くなった父。
一体父は何を書きたかったのだろう。

父の死をきっかけに離島に引っ越すことになり、
そこで妖怪が出てきてなんちゃらかんちゃら。







ストーリー展開は普通。

想像したとおりのクライマックス。

感動します。想像しただけで。

ただ、これ、ジブリやん!



他の映画レビューもチェック!

2013年3月18日月曜日

023:崖っぷちの男


2012年/洋画

圧倒的採点(10点満点中)
9.4

タイトル通いろんな意味で崖っぷちの男

何かを企んでいるであろう男が、ホテルの崖っぷちに立ち、
世間の注目を集める。

飛び降りるのか。
どうなのか。









まあ、どんな映画でもクライマックスにいくまで
主人公が死ぬことはないはずやから、
ある程度安心して見れますよね、こうゆうの。

なぜ、この男は崖っぷちに立たされているのか。
その理由はよくあるパターンのものだったが、
色々とはらはらさせられる展開があった。

最後の展開もとてもよかった。
そして、驚愕とまではいかないが、
なるほどねーーってなる感じの結末も
用意されている。

なかなか良い映画に出会いました。


他の映画レビューもチェック!

2013年3月17日日曜日

022:プロメテウス



2012年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
1


「人類はどこから来たのか」

うーん、なかなか面白そうなテーマの映画だ!
しかも監督はあのリドリースコット。

期待度満点!

しかし、公開当時からちょいちょい耳にした噂によると、
どうやらクソ映画らしい。

いやいや、そんなわけないやん!
と、少しだけ思っていた。

だからGEOの5本で1000円レンタルキャンペーンで、
4本は決まったが、最後の1本がなかなかなかったので、
たまたま目に付いたこれを手にとってしまったのは、言うまでもない。

以下、軽くネタバレあります。ご注意ください。
全ては書きませんが、軽くです。軽く。
DVD発売時のCMの土田程度のネタバレです。














冒頭、意味深なシーンから物語は始まります。
物語の奥行きの深さを想像させる5分ほどのオープニング。
これが人類の起源に関係しているのかな、と。

世界の遺跡から共通の暗号を解読し、
それが指し示す星へと到着する。

その星で発見したのは、人類の起源なんてものではなく、
イカとかヘビみたいな、いわゆるエイリアンだった。

いやいや、嘘やん
これって、エイリアンの起源ちゃうの?
と、つっこみどころ満載の展開。

突然別行動をとり始めるなんかの学者二人。
ああ、殺されるね、エイリアンに。

何でも知ってるアンドロイド
ああ、エイリアンでみたことある展開。

これ、タイトルちゃんとリドリースコットに聞いてつけた?
どっかの広報が間違ってつけたんじゃないかな?

たぶんリドリースコット、こう言ったはずやけど…
「タイトル、エイリアン~バースデイ~でよろしく!」










そして、驚愕の事実に気付く。

あれ?人類の起源の話、
オープニングの5分で完結してない?

さすが、リドリースコット監督。

言うことなしの、クソ映画だった。




他の映画レビューもチェック!

2013年3月16日土曜日

021:アルゴ



2012年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
4.5

2013年アカデミー賞作品賞。

CIAがニセの映画をでっちあげ、
イラクから脱出できなくなっている外務局員を
映画クルーに見立て、国に逃がすという映画。

アメリカ人と分かれば殺されかねない時代背景。

この映画がはじまってまず思ったことは、
どの国の視点で見るのかということ。

いや、日本人やから、日本人視点には違いないけど、

イラン視点で見るとこれは、とてもひどい印象を受ける気がする。

終始思ったのが、CIA・アメリカ万歳という設定である。
CIAが英雄的に描かれすぎていて、実話だったとしても、
これは日本人の自分にも嫌悪感を感じてしまう部分がある。

なぜ、アカデミー賞作品賞なのだろうか。




 




THEアメリカと言ってしまえばそれまでだが、
これを映画化するべきだったのか、疑問は残るばかり。

ただ、中国人視点で見ると、これは緊迫感もあり、
どきどきして面白いと思う。

つまり、そうゆう国の関係性が見え隠れする映画だった。



他の映画レビューもチェック!

2013年3月15日金曜日

020:小さな恋のメロディ


1971年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
8.5

小さな恋のメロディという映画を
見たことがないなら早く見たほうが良いぜ!

と、好きなバンドであるBLANKEY JET CITYの「小さな恋のメロディ」
というそのままタイトルに引用した歌によって知った映画。

11歳くらいの少年少女の甘酸っぱいを通り越した
恥ずかしいくらいの恋愛映画である。

しかし、この映画を見るともう一つのテーマが見えてくる。

「大人社会からの離脱」的なもの。

深い。

とても深い。

しかし、当時イギリスで製作されたこの映画は本国はもちろん、
アメリカでも全く売れなかったらしい。
日本ではなぜか大ヒット

何故か!

それは日本人がロリコンだからだ。













1971年当時、欧米人に憧れをもっていたミーハー日本人にとっては
とても魅力的な少年少女だったのだろう。

ちなみにメロディとは主人公が恋した女の子の名前である。


他の映画レビューもチェック!

2013年3月14日木曜日

019:リミットレス(LIMITLESS)


2011年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
9.2

人間の脳みそは20%ほどしか使われていない(諸説あり)。
残りの80%をフルに活性化させるクスリを手に入れた
全く売れない作家の主人公。

そのクスリのおかげで、1晩で傑作を完成させてしまう。








知能が衝撃的に上がった主人公は、
株で金儲けやら、なんやらをしでかすのだが、
クスリの売人が何者かに殺され…。

ちょい役でロバートデニーロが出演しているのも
さることながら、映像も面白い表現が多かった。








結末の意外性も言うこと無し!
めちゃめちゃよかった。
おすすめです。


他の映画レビューもチェック!

2013年3月13日水曜日

018:リセット


2010年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
0.001

視力より悪い得点です。

DVDレンタルで借りてみたが、
何故これを借りてしまったのか、
何故こんな今世紀始まって以来のクソ映画
見てしまったのか。

後悔でしかない。

あらすじは、
突如として世界で大停電がおき、
人々が消滅してしまう。
日に日に長くなる夜、つかない灯かり。

生き残った人たちがに襲われ、どうするんだ!って話。

ただそれだけの話
闇が地球をリセットすると言いたいのか、なんなのか。

全く、全くと言ってなにも伝わってこない、
謎だけが残るクソ映画でした。


他の映画レビューもチェック!

2013年3月12日火曜日

017:秒速5センチメートル



2007年/邦画

圧倒的採点(10点満点)


サクラの花びらが落ちるスピードが
秒速5センチメートルらしい。

3部の短編アニメで構成されているが、話は繋がっている。

監督の新海誠さんは、最初自主制作で映画を製作していたのですが、
ほぼ一人で製作できるレベルをはるかに超えており、注目を浴びる。

そして、その後何作目かがこの作品。










設定は違えど、共通して言えるのは哀愁、歯がゆい、だということ。
なんか、報われない恋だったり、気持ちだったりの描写を得意としている。

おそらく本人の実体験が基になっていると推測するが、
この作品の主人公は子供のころ好きだった女の子を
良い大人になっても引きずっている。

3年付き合っていた彼女からは
「1000回メールしたけど、心は1センチも近づかなかった」
超絶うまい別れ文句をいわれてしまう始末。

ずっと心の中にいる女の子。
叶わない恋なのか、どうなのか。










最後は、山崎まさよしの「One more time,one more chance」が
綺麗な描写の中、流れ始め、憂鬱度マックスとなる。

ただ、嫌いではない。
こうゆう、んーーーーーってなる感じ。

ちなみに新海監督は、村上春樹にとても影響を受けているらしい。
納得。

他の映画レビューもチェック!

2013年3月11日月曜日

016:冷たい熱帯魚


2011年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
8

エグい、エロい!

園子温監督作品らしい描写。
この映画は見る人を選ぶ。

日本のホラーの怖さならぬ、
日本のエグさ。

見てて気持ち悪くなるレベル。

熱帯魚屋さんの吹越満と
熱帯魚屋さんのでんでんとのSMの物語。

気に食わない人を殺しまくるでんでん、
それに加担せざるを得ない満。

ドツボにはまってしまい、それぞれの人生が狂ってゆく。











「ボディを透明にする」

猟奇的な殺人鬼役のでんでん。
この役で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞。
納得。
でんでんて何ででんでん。

ただ、これは実話(1993年/埼玉愛犬家連続殺人事件)だというから
さらに恐ろしい。

気持ち悪いが、見ているうちになぜか
のめりこんでしまう、変な映画だった。
 

他の映画レビューもチェック!

2013年3月10日日曜日

015:ハンガーゲーム


2012年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
6

バトルロワイヤルかっ!

と、日本人なら誰もがツッコミを入れるであろうこの設定。

間違いない。

年に一度、国の12地区から男女1名づつ、計24名を
くじ引き、もしくは志願で募り、殺し合いを行い、
最後の1人になるまで続くハンガーゲーム。
主人公の妹がくじ引きで選ばれてしまい、
姉である主人公が妹の身代わりでゲームに参加することに。

殺し合いの前にゲームを有利に働かせるため、
様々な手段でスポンサーを募る。
何でも、以前の生き残りの人が言うには
このスポンサーをどれだけとれるかが勝敗を分けるらしい。
ゲーム中に物資が色々送られてくるらしい。

のに、
あんまりその物資登場せず!
なんだったんだスポンサー制度、
前半1時間弱かけて説明なりあったのに、
いざゲームが始まったらこの程度かと。
ま、まあいいや。

話が壮大すぎるのと、それに伴い登場人物が多くなり、
それぞれのキャラが薄くなっていた。
とゆうか薄すぎて、感情移入できなすぎ。






 
「結構メインだけど、俺のこと分かる?」








内容とか、結末とかは、
ああそうか、まあ、そうなるよね。
くらいのものだった。

いや、これって、
バトルロワイヤルかっ!

普通に楽しめるけどね。長いけど(2時間20分)。



他の映画レビューもチェック!

2013年3月9日土曜日

014:キャビン(CABIN)


2012年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
3

「賭けてもいい、この先の展開は絶対読めない」
「あなたの想像力なんて、たかが知れている」

クソ映画臭がぷんぷんする中、
強烈な印象の予告編に魅せられて、
公開初日、朝一で見てきました。

だいたいこの手の広告を打つ映画は
めっちゃおもろいかクソの二極に分かれる。
成功例は「SAW」
そしてCABINは代表的失敗例である。

(ネタばれしません)
物語は山小屋に導かれた男女5人が、
何者かに監視されながら色んな目に合わされてゆく。










途中なぜか笑えるシーンが何度かあり、
退屈しないわけではなかった。











ただ、これがクソたる所以は、
広告で散々謳っていたこの先の展開である。

読めるやん!
読める範囲内やん!

「賭けてもいい、この映画を見ると八つ当たりしたくなる」

予告がなかったほうがよかったかも。
ただ予告がなければ見ない映画。

まあエンターテインメントとして見る分には問題ない。はずだ。
全米で大ヒットらしいが、
何も全米で大ヒットしたから面白いわけではない

 

他の映画レビューもチェック!