2013年3月30日土曜日

027:桐島、部活やめるってよ



2012年/邦画

圧倒的採点
9.4

一見、なんでもなさそうな内容のタイトル。。

しかし、内容は正反対


突然、バレー部の「桐島」が部活をやめることに。
「桐島」がやめることによって巻き起こされる様々な出来事。

それぞれの視点で物語は進んでいきます。

恋愛、部活、友情、高校生にありがちな出来事を、
「桐島」という絶対的存在を通して描いています。

おそらく意図的に、俳優の方々は個性的な顔だったり、
味のある演技をする人を選んでいる。








誰が主人公か分からないくらい、それぞれに光があたり、
それぞれの抱える問題がとてもうまく浮き出てきている。

何故そうしたのか?
これはこの映画の節々に散りばめられた、
「箴言」みたいなものを伝えるためだと思う。

「俺たちはこの世界で生きていかなければならない」
だったり、
「こんなことは、もう今回で終わりにしたい」
だったり、
とにかく挙げだしたらきりがないくらい色んな言葉が響いてきた。


・「桐島」とは一体何なのか。

何故部活をやめ、学校を休んでいて、
誰も連絡がとれないのか。













そこにこの映画の答えみたいなものが
あるわけではない

海辺のカフカ(村上春樹著)の主人公に言わせるなら「桐島」は、
人間の心の支えのメタファーなのである。

そのメタファーを通して見えてくる人間模様が
この映画の伝えたかったことではないのか。

まあ、見る人によって解釈は違うだろうけども。



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