2013年5月26日日曜日

052:フェイシズ



2011年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
7

ある事件を目撃してしまい。

犯人に襲われ、川に落ちてしまうが、一命をとりとめる。

しかし、ジョボヴィッチは人の顔を識別できなくなってしまっていた。

恋人も親友の顔もわからない。

さらにいまだに逮捕されない犯人。







顔を認識できないことを知った犯人は、
いろいろとなりすまし、ジョボヴィッチに近づく。

判別方法の一つに髭面は識別できるというものがあった。
しかし唯一判別できていた警察の味方の刑事が
突然何年も蓄えてきた髭をそってしまう。

いよいよ、ピンチになり追い込まれるジョボヴィッチ。
当たり前だ。

ジョボヴィッチ視点のときは見ているほうも誰が誰かわからなくなり、
ハラハラ、そして色々考えた。

まあまあよかったです。








2013年5月25日土曜日

051:ヒミズ


2012年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
4

稲中卓球部の原作者、古谷実による漫画の実写化。

稲中とヒミズとの内容の違いのギャップさ加減に驚く以外の感情がない漫画。

親に必要とされていない主人公たち。
日々悶々と頭の中の妄想と現実の辛さに
思春期の頭の中は徐々に崩壊してゆく。








善とはなんなのか、悪とはなんなのか。
悶々とその思考は行ってはいけない方向に進んでいってしまう。

この映画でヴェネチア映画祭の新人賞を主人公とヒロインが受賞した。
なんか、そこが取りざたされすぎている。
確かに演技はすごかった。
監督が園子温だけに、そのワールド感が顕著に表れていた。

ただ、それはあくまで園子温の映画という印象しかない。

原作を知っているからなおさら、世界観が全く違うと思った。
当時、東日本大震災があったことにより、
内容を変更して、被災地の様子や、それに対する描写を
様々な意味をこめて入れ込んだらしい。

正直、意味が分からなかった。

それは園子温が伝えたいことであって、ヒミズを媒体に伝えることではない。
別の媒体を使って伝えて欲しかった。

これはヒミズではない
クソ映画寸前だった。
ちょっと残念、原作がスーパーおもしろいだけに。。。。

誰かリメイクしてほしい。
ハリウッド以外で。

2013年5月24日金曜日

050:セイジ 陸の魚


2011年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
9.5

日本を自転車で旅する旅人の主人公は、
ある峠道で事故をおこし、自転車が壊れてしまう。
それが原因でとあるドライブインに滞在することに。

そこで出会ったとても平和な日々を送る人々。

そして、ミステリアスな店主、セイジ。








しかし、そんな平和な日々にある事件が絡みだすが…

この映画の監督はなんと、俳優の伊勢谷友介氏。
そんなことも知らずに見たけど、すごくよかった。
原作はベストセラーの小説らしいけど、内容は伝わってきました。
役者さんの配役もすごくよかった。

クライマックスの衝撃感、終わりのしっとり感。
すごくよかった。

ただ、セイジの人物描写が少なすぎて、
彼は何をどう考えているのかみたいなものが
もう少しあったらわかりやすかったかなあと。
でもたぶんそういう設定なんだろうと。

ミステリーみたいなノスタルジーみたいな気分の映画です。














2013年5月23日木曜日

049:サマータイムマシンブルース


2005年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
9

曲がれスプーン と同じく劇団ヨーロッパ企画の演劇の映画化。

監督も同じく本広克行氏。

とある高校の部室で突如としてタイムマシンが出現する。








最初はタイムマシンとはわかってませんが。

そんな中、部室のクーラーのリモコンが壊れてしまい、
真夏の部室は蒸し風呂状態。

しびれをきらした彼らは、そのタイムマシンを使い、
前日に戻り、リモコンが壊れるのを阻止しににいくという物語。

あほらしいけど、それがまた面白い。
とにかく笑える。

それに加えてこの話にはいろいろ伏線が張られていて、
クライマックスのどんでんがえしみたいなのも秀逸。

青春ってこんなあほみたいなことを言うんやろなーって思いました。

とても良い作品だと思います。








2013年5月22日水曜日

048:曲がれスプーン


2010年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
8

ヨーロッパ企画という劇団さんの演劇を映画化したもの。

幼いころにUFOを目撃したテレビ局のADの女の子(長澤まさみ)は
そうゆう非科学的なことを大人になった今でも信じている。

そんな彼女の自分の担当している番組でエスパーを探し出す取材をしていた。








そこに待ち受けていたのは細い柵を通り抜けられるという、
細男

もちろん、ただ細いだけです。

しかし、彼以外の客は実はエスパーだったんです。
エスパーパーティをするところだったんです。
そこに細男がやってきたんです。
そして、それを取材してたんですが・・・・。

なんか、心温まるストーリーって感じです。
子供のころの気持ちを思い出させてくれるというか。

なかなかよかったです。







2013年5月21日火曜日

047:クエスチョン


2011年/洋画

圧倒的採点(10点満点)
5

これはただのサイコサスペンスです。
SNSの実話をもとにしたらしいけど、脚色しすぎでしょ。

何かの抽選でNY行きのプライベートジェットの旅があたった男女4人。

B級映画独特の最初の20分くらいのいらんやりとり。

SNSを絡めたよくわからんクイズを出し始める画面に映る『ワニ』。
クオリティが低すぎるワニ。わざとなのか。

よくわからんすぎて取り乱す4人。
でも命令にそむくとSNSの友達の中から1人ずつ殺される。
さらに取り乱す4人。

そして迎えた最後のミッション。
もうここまでくるとだいたいの展開は読めてきますが、
深く考えてはいけません。

結果、言いたいことはまあよくわかった。
でも、面白いかと聞かれたら、
まあ、そうでもないよって答えます。















2013年5月20日月曜日

046:鍵泥棒のメソッド


2012年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
8

風呂場で滑って頭を打ち、記憶をなくした殺し屋、

その殺し屋の鍵と自分の鍵を入れ替えて、殺し屋になりすます貧乏役者。

そして婚活中の広末リョウコが記憶をなくした殺し屋に何故かほれる。








話の構成がやっぱりおもしろい。
コメディタッチになっているので途中だいぶ笑える。

なんか、書くことないな。。。

普通におもしろかったから、見てもまったく損はない作品でした。






2013年5月19日日曜日

045:悪の教典


2012年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
6

クラス全員、皆殺し。







クラス全員、皆殺し。

クラス全員、皆殺し?
何か日本語おかしくないですか。
まあそれはいいとして。

人気者の高校教師ハスミンは、裏では都合の悪い人間を殺し続けるサイコキラー。

ある女子生徒を自殺にみせかけようとするが、
見られてしまい、文化祭の仕込をしていたクラスメイト全員を殺すという話。


いや、むごいっす。
ただそれだけ。

原作が小説なので、この映画の中では語られてない背景とかが
色々ありそうやけど、何か説明的なものがなさすぎて、
海猿の人がいきなり凶悪犯になっただけにみえた。


海猿の印象強すぎ。。






2013年5月5日日曜日

044:CUT


2011年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
5.5

「映画のために死ね」って。

いや、まずこの映画を見ていない人のためにも
言っておかなければならないことがある。

これは、ある程度の変態的思考をもった人に向けた映画である。

それは要するにシネフィルという意味で。
シネフィルとは直訳すると映画狂ということ。

それを踏まえたうえで、あらすじを話すと、
兄の借金を返すために殴られ屋として1300万くらいの金を
殴られて返すという映画。








常盤貴子がヒロイン?のようなでないようなポジションで出ているが、
恋愛系だとかそういった類のものはほぼないといってよい。

ではなぜ変態的なのかというと、まず主人公(西島秀俊)の役柄。

主人公は良い映画、つまり娯楽(エンターテインメント)ではない映画、
芸術的な映画をこよなく愛する。
エンターテインメントはあって良いけど、
芸術的な映画を放映する場所を作れ!!という主張をするシネフィル。

そんな主人公が殴られ屋として、何度でも立ち続けられる理由。

それはやっぱり映画だった。

殴られ、倒れるたびに映画を思い出し、立ちあがる。

ただそれだけの映画
本当にそれだけです。

カンヌ映画祭とかそこらへんで高い評価を得ているらしい。

ぽいね。

劇中、白黒映画やサイレント映画、などなど映画通の人しかみないような
カットが色々出てくる。
要するに、これはシネフィルにむけたシネフィル向きの
変態的映画です。
だからカンヌとかで評価されるんだと思います。

さて、どんな監督かと調べてみると
監督はアミール・ナデリ。

え!?邦画なのに…イラン人ですか?
やはり村上春樹氏のノルウェイの森など、
芸術的な映画は外人の監督が多い気がする。

なぜ監督が気になったのかというと、
見ている途中で、ああ、これは監督変態だなと
思ったからです。どんな日本人かと思ったからです。
イランだったらまあ、納得です。

もっと自分もシネフィルだったらこの映画も楽しめたかもしれません。
ただ、そっち側にはまだ行きたくありません

しかし、こうゆうものが本当に映画というものなんだろうと
考えさせられました。

要勉強です。




2013年5月3日金曜日

043:シーサイドモーテル



2010年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
9.4

山の中にあるのに「シーサイド」

そんなふざけた名前のモーテルに居合わせた4部屋の人々の話。










結論からいうと、すごくおもしろかった。

コミカルなのはすぐに分かるけど、
なんか、切なかったり、驚いたり。

忙しい映画だった。

流れが強引な部分があったけど、まあそうゆう原作なんだろうと思う。

どこで騙されているのか、誰が騙しているのか。
その辺のやりとりが面白い。

103号室(おそらくメイン)の話がとてもよく、
その部屋の話だけで別の映画にしてほしい。。
まあ、それじゃ成りたたないのがこの映画のミソかな。

まあ、おもしろいよ~





2013年5月2日木曜日

042:乱暴と待機



2010年/邦画

圧倒的採点(10点満点)
7

「覗いてください、私の本心」

と。

水商売をしている妊婦のバンジョウ嫁(小池栄子)とそのヒモである旦那のバンジョウ
(山田孝之)。

彼らが引っ越してきた借家のすぐ近くに、
嫁の同級生であるナナセとナナセにお兄ちゃんと呼ばれる
ヤマネ(浅野忠信)。






嫁は高校のころに、ナナセにとてもひどいことをされたと言う。

ヤマネはナナセに復讐するといって、同じ屋根のしたで暮らしている。

なんなんだ、この設定。

この変な関係性

でもまあおもしろいと思った。

この謎の展開を