2013年7月28日日曜日
060:裏切りのサーカス
2011年/邦画
圧倒的採点(10点満点)
8点
英国諜報機関=サーカス内部の話。
当時トップだったコントロールが部下のプリトーに
内部にスパイがいるから、ハンガリーに行って調査してこい的な作戦を
実行します。
しかし、その作戦が失敗し、コントロールと役員のスマイリーは失脚することに。
その後、コントロールは死亡するが、スマイリーはスパイを探すため、
色々と調査を開始するのだった。
この映画は、要するに、誰がスパイで誰が見方なんだと
わくわくしながら見る映画でもあり、
なんかこの監督の世界観的なものを見る映画でもある。
内容はじっくりと聞いていないとわからなくなってしまうかもしれないが、
なかなかうまいこと構成されていて頭を使わされるものだった。
少し難しめの題材で、うーんてうなりながら映画を見たい方にはお勧めです。
2013年7月27日土曜日
059:みなさん、さようなら
2012年/邦画
圧倒的採点(10点満点)
6点
中村義洋監督×濱田岳のゴールデンコンビ。
ストーリーは、一生団地を出ないと宣言した少年の半生?を描いたもの。
年々団地を出てゆく同級生たち。
その同級生と、少年の関係性であったり、
少年が大人になってゆく過程であったり、切なく笑える感じ。
始まりから一時間ほど、とてもとてもおもしろい!
ワールド感満載で、話の内容も申し分ない!
しかし、そこからクライマックスまで、中だるみ!!
これはよくない!
余計な話があった気がする。。。。
その余計な話を全部カットして、クライマックスにそのままつなげたら
10点でもよかったくらいでした。
まあ、おもしろかったかな。
2013年7月26日金曜日
058:LOOPER
2012年/洋画
圧倒的採点(10点満点)
5点
VS未来の自分。
おもしろそうな内容、予告。
主人公は未来から送られてくるクズ人間を所定の位置で待ち、
その男を銃で撃つという仕事をしているルーパー。
そこに未来の自分が送られてきて・・・・
未来のジョセフゴードンがなぜ、ブルースウィルス(はげ)なのか。
とりあえず、見る前からひっかかってはいたが、
いざ見るとやはり、ひっかかった。
別人にしかみえない。
まあ、それはええとしても、ストーリーの展開、
途中でだいたい想像つきました。
もっともっともっとひねれた題材のような気がする。
少し拍子抜けしてしまった。
2013年7月20日土曜日
057:ライフ・オブ・パイ 再レビュー【ネタバレ】
この映画のレビューをもう一度しようと思ったのは、
初めて見た段階で、これは数回見なければ、内容は理解できないだろうな、
と思ったからです。
この映画は、トラと漂流した少年が、どのような過程で生き残ったのか、
ディズニー感あふれる、親子で楽しめる心温まる映画。
なんてことはまるでなく、
結論から言うと、
これは、漂流したボートに居合わせた4人が殺し合い、
死体を食べて生き残った過酷な話を
動物に例えた話、だということです。
数あるネット上のレビューの中には、この映画をクソだとかいう意見もある。
色々な見方があるから、一概には言えないけど、残念で、損していると思う。
この映画をレビューする上でまず整理することは、
登場人物です。
トラ=パイ
オランウータン=母
ハイエナ=コック
シマウマ=船員
第一の物語、動物たちとのサバイバルの話を信じてくれなかった日本の保険員は、
もっと真実味のある、誰もが信じることのできる話をしてくれ、
おとぎ話は聞きたくないという。
それに対し、パイは第二の物語を話し始める。
ボートに乗り合わせた4人。
最初から足をけがしていた船員の足を切らなければ死んでしまうという知恵のあるコック。
母とパイは船員を抑え、コックが足を切り落とした。
しかしコックはその足を使い、魚を釣り始める。
それに激昂した母。
その後、口論となり、コックが母を殺してしまう。
母は海に捨てられ、サメに食べられる。
それを見たパイは怒り、コックを殺す。
というのが、おそらく真実なのだろうと思う。
これが真実なのだろうと推測できる要素が色々と劇中に盛り込まれていた。
・沈没の夜、パイが嵐の様子を見に行こうと兄を起こそうとするシーン。
母親が、物音に気付き、寝返りをうつ仕草があった。
これは母が後にボートまで流れ着く伏線なのか。
・トラは肉食なのにもかかわらず、ハイエナと同じボート内に隠れていたのに、
ハイエナは食べていなかった。
後に、オランウータンをハイエナが殺した際に飛び出し、ハイエナを食べた。
つまり、母親を殺されたパイの本能(トラ)が飛び出してきた、ということ。
・ある夜にパイがトラに語りかける。
「お前は何をみてるんだ?」
そしてトラは水面を覗き込み、映りこんだ自身をみつめ、
その奥に様々な世界、恋人、沈没船を見る。
そしてパイの顔にもどり、トラはパイを見つめる。
これは自分自身を見つめる重要なシーン。
その後、この映画で一番理解に苦しむ浮島が登場する。
・浮島は何なのか?
一瞬だけど、島のカタチが冒頭に出てきたヒンドゥー教の神、ヴィシュヌの形と
同じだったということ。
つまり、酸の池は神の胃袋?そこで溶けた養分を吸収する植物の根は血管?
と、浮島とは神が宿った島ということなのだろうか。
その中で恋人からもらったミサンガ?を幹に巻きつけている。
なぜか?
少し前に出てきた恋人の幻想。
その祈りが通じたのか、この神の島に導いてくれたことへの感謝の思いで巻きつけた。
ということなのか。
いずれにせよ、この浮島の部分が現実的に存在するのかどうか、
という解釈が2つの物語のどちらが本当の話だったのかという
答えを導けない、大きなネックとなっていることには違いない。
・リチャードパーカーという名前。
これは人食を暗喩している。
小説しかり、事実しかり、史実の中で、
極限状態で人に食べられた人物がリチャードパーカーなのだ。
と、思いついたことをつらつらとかきましたが、
全てを理解するにはまだ不十分な気がする。
ただ、おもしろい。
本当に面白い映画だと思いました。
DVD買いました。
初めて見た段階で、これは数回見なければ、内容は理解できないだろうな、
と思ったからです。
この映画は、トラと漂流した少年が、どのような過程で生き残ったのか、
ディズニー感あふれる、親子で楽しめる心温まる映画。
なんてことはまるでなく、
結論から言うと、
これは、漂流したボートに居合わせた4人が殺し合い、
死体を食べて生き残った過酷な話を
動物に例えた話、だということです。
数あるネット上のレビューの中には、この映画をクソだとかいう意見もある。
色々な見方があるから、一概には言えないけど、残念で、損していると思う。
この映画をレビューする上でまず整理することは、
登場人物です。
トラ=パイ
オランウータン=母
ハイエナ=コック
シマウマ=船員
第一の物語、動物たちとのサバイバルの話を信じてくれなかった日本の保険員は、
もっと真実味のある、誰もが信じることのできる話をしてくれ、
おとぎ話は聞きたくないという。
それに対し、パイは第二の物語を話し始める。
ボートに乗り合わせた4人。
最初から足をけがしていた船員の足を切らなければ死んでしまうという知恵のあるコック。
母とパイは船員を抑え、コックが足を切り落とした。
しかしコックはその足を使い、魚を釣り始める。
それに激昂した母。
その後、口論となり、コックが母を殺してしまう。
母は海に捨てられ、サメに食べられる。
それを見たパイは怒り、コックを殺す。
というのが、おそらく真実なのだろうと思う。
これが真実なのだろうと推測できる要素が色々と劇中に盛り込まれていた。
・沈没の夜、パイが嵐の様子を見に行こうと兄を起こそうとするシーン。
母親が、物音に気付き、寝返りをうつ仕草があった。
これは母が後にボートまで流れ着く伏線なのか。
・トラは肉食なのにもかかわらず、ハイエナと同じボート内に隠れていたのに、
ハイエナは食べていなかった。
後に、オランウータンをハイエナが殺した際に飛び出し、ハイエナを食べた。
つまり、母親を殺されたパイの本能(トラ)が飛び出してきた、ということ。
・ある夜にパイがトラに語りかける。
「お前は何をみてるんだ?」
そしてトラは水面を覗き込み、映りこんだ自身をみつめ、
その奥に様々な世界、恋人、沈没船を見る。
そしてパイの顔にもどり、トラはパイを見つめる。
これは自分自身を見つめる重要なシーン。
その後、この映画で一番理解に苦しむ浮島が登場する。
・浮島は何なのか?
一瞬だけど、島のカタチが冒頭に出てきたヒンドゥー教の神、ヴィシュヌの形と
同じだったということ。
つまり、酸の池は神の胃袋?そこで溶けた養分を吸収する植物の根は血管?
と、浮島とは神が宿った島ということなのだろうか。
その中で恋人からもらったミサンガ?を幹に巻きつけている。
なぜか?
少し前に出てきた恋人の幻想。
その祈りが通じたのか、この神の島に導いてくれたことへの感謝の思いで巻きつけた。
ということなのか。
いずれにせよ、この浮島の部分が現実的に存在するのかどうか、
という解釈が2つの物語のどちらが本当の話だったのかという
答えを導けない、大きなネックとなっていることには違いない。
・リチャードパーカーという名前。
これは人食を暗喩している。
小説しかり、事実しかり、史実の中で、
極限状態で人に食べられた人物がリチャードパーカーなのだ。
と、思いついたことをつらつらとかきましたが、
全てを理解するにはまだ不十分な気がする。
ただ、おもしろい。
本当に面白い映画だと思いました。
DVD買いました。
2013年7月17日水曜日
056:パルプフィクション
1994年/洋画
圧倒的採点(10点満点)
8点
クエンティン・タランティーノ監督の傑作といわれるこの作品。
はじめて観ました。
まあ、おもしろかった。
この作品については賛否両論あるようです。
おもしろく感じない人にとっても、
おもしろく感じた人にとっても、
これはただの”くだらない話”だと思う。
パルプフィクション=くだらない話なのだから、
そもそも、この映画はくだらないのだから、
賛否両論もくそもないのだ。
批判しようといったって、くだらないですよ!っていってるのに、
くだらない!って批判する人こそ、くだらないことなのだ。
この映画は、特に中身のない、あるギャングの話を
時系列をごっちゃにして組み立ててさも、すごいことが
おこったかのように見せているだけなのだ。と、解釈した。
内容を解説するのもくだらないので、特に何も書きませんが、
この映画は、くだらなかったーって言って、でも、
まあなんか、コミカルだし、おもしろいよねー、って
女子が言いそうな映画です。
2013年7月6日土曜日
055:レッド・ライト
2011年/洋画
圧倒的採点(10点満点)
9.4点
伝説の超能力者シルバー(ロバートデニーロ)、
超常現象を科学で証明する教授マーガレット(シガニーウィーバー)、
その助手トム(キリアンマーフィー)。
豪華俳優陣で構成されているこの映画は、鬼才といわれるロドリゴコルテス監督が制作したミステリー。
配役でだいたい想像つくけど、デニーロの超能力は本物なのか?と
暴きにかかる映画。
監督、超能力きらいでしょ?
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjtfBcdAmBH6z2SRQy5SnoWp9K0iow9kCimkTFy5kEZAJFW-grD9Z7NRXuwsHOthC-7Dy8AODy-6aT0R9pXN2u45NAJ9wcHXcwl4FSaELLx1zIOAduxVNwvOI7_Q3Sc5M_u7A-hkft0yJU/s200/sub1_red-lights_large.jpg)
あんまり期待せずに見たけど、これおもしろい。
色々な伏線がはられているのはわかったけど、
まさかのどんでん返しがラストにあります。
それを言うとすべてが終わるので言いませんが、
なかなかのどんでん返しです。
どんでん返しマニアの自分としては、満足のいく返しかたでした。
作中で何度かでてきたセリフ「雰囲気を盛り上げて大事なことから目を逸らす」と
いうのはインチキ超能力者が使う常套手段なのだと。
監督、まさか、監督…いや、言えない。
さらにレッドライト(警告)というタイトルにも意味が含まれている。
深い。とても深い。
さらに深いセリフが、
「胃の具合が悪い母親に、ある霊能者が、あなたの胃は大丈夫ですよ、軽い胃炎に過ぎませんよ、と言う。それで、母親は安心して、医者に見せるのが遅れてしまう。本当は胃癌で、医者に見せたときはもう手遅れ。僕たちの研究でそういうケースを防ぐことができるとしたら、それでも意味がないと言える?」
深い。
これは助手のトムが生徒のかわいい女の子との会話。
なかなか核心に迫る内容。
うまい監督。
見て損はまったくなし。
もう一回見たいくらい。
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